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頭のゆがみの治療法 04

赤ちゃんの頭の形外来ってどんなところ?医師に聞いてみた

赤ちゃんの頭の形について気になる保護者の方が多くなってきた昨今。赤ちゃんの頭の形に悩む方に向けて、最近では「赤ちゃんの頭の形外来」を設ける病院がいくつかあります。赤ちゃんの頭の形外来とは、いったいどのようなところなのでしょうか。医師に聞きました。

最近では赤ちゃんの頭の形を気にされる保護者の方も増えてきています。そこで「赤ちゃんの頭の形外来」という言葉を耳にする方もいると思いますが、赤ちゃんの頭の形外来とはどのようなところなのでしょうか?
赤ちゃんの頭の形外来とは、赤ちゃんの頭の形に特化して診療を行う外来のことです。小児科医や小児脳外科医、小児形成外科医などが在籍し、あらゆる観点から赤ちゃんの頭の形について診療します。赤ちゃんの頭の形外来は大学病院や総合病院、子ども病院など、比較的規模の大きな病院に併設されていることが多いです。
赤ちゃんの頭の形外来で取り扱う病気や治療についてもう少し詳しく教えてください。

赤ちゃんの頭のゆがみには大きく、病気によるものとそうでないものがあります。赤ちゃんの頭の形外来では、頭のゆがみが起こる先天性の病気である「頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)」、向き癖などによって頭部に圧力がかかって頭のゆがみが起こる「位置的頭蓋変形症」についての検査・診断・治療を行います。このように、赤ちゃんの頭のゆがみの原因を調べてそれに合わせた治療を実施しています。

また、最近日本でも注目されている赤ちゃんの頭のゆがみ治療である「ヘルメット治療」を行う外来もあり、赤ちゃんの頭のゆがみについてさまざまな角度からアプローチした診療を受けられる点が強みです。

赤ちゃんの頭の形外来は、一般の小児科とはどのような点が異なるのでしょうか?

両者には、診療にあたる医師の専門性や治療内容が異なります。

赤ちゃんの頭の形外来は、一般の小児科と比較して頭のゆがみの治療に特化している点が特徴です。所属医師についても先ほど述べたように、一般の小児科に加えて、脳神経外科、形成外科の分野のスペシャリストがそろっています。

一般的に、小児科の医師は内科外科問わず子どもの病気に幅広く対応します。それに対し、脳神経外科の医師は頭部の病気、形成外科の医師は病気やけがなどで見た目に問題が生じた部位の改善を専門として診療にあたります。ですから、赤ちゃんの頭の形外来では一般の小児科ではじゅうぶんにカバーできない頭部の病気や頭のゆがみに対応できるのです。

赤ちゃんの頭の形外来では、赤ちゃんの頭に関する専門的な診療が受けられるのですね。できれば専門的な診療を受けたいと思って赤ちゃんの頭の形外来の受診を希望する方も多いと思いますが、気軽に受診してもよいのでしょうか?

はい、気軽に受診しても大丈夫ですよ。赤ちゃんの頭の形外来は、赤ちゃんの頭の形に悩む方に向けて開かれた外来です。ですから赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら気軽に受診してもよいところです。

ただし、病院によっては事前予約が必要だったり、かかりつけ医からの紹介状がないと受診に別途費用がかかったりすることがあります。赤ちゃんの頭の形外来を受診する場合には、事前に病院のホームページや電話などで確認しておくと安心です。

赤ちゃんの頭の形外来は気軽に受診してもよいということで、保護者の方も安心できますね。受診の目安はありますか?

治療開始時期を逃さないため、頭蓋骨縫合早期癒合症などの病気の早期発見のためにも、頭のゆがみが気になった時点で早めに受診をすることをおすすめします。

具体的には、遅くとも生後6カ月頃までには一度受診するとよいでしょう。もちろん赤ちゃんの頭の形外来ではなく、一般の小児科でもかまいません。赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら放置せずに、一度医師に相談することが大切です。

保護者の方も赤ちゃんの頭について不安な毎日を過ごすより、早く私たち医師に相談していただいたほうが安心していただけると思います。ですから、かかりつけの小児科の先生でもよいですからまずはお気軽にご相談ください。

かかりつけの小児科の先生に相談して問題ないと言われたけれど、それでも心配という保護者の方もいると思います。その場合はどうすればよいでしょうか?

かかりつけの医師以外の意見を聞きたい場合には、セカンドオピニオンとして赤ちゃんの頭の形外来を受診する方法があります。セカンドオピニオンを希望する場合にはかかりつけの医師に紹介状を書いてもらい、紹介状を持参してセカンドオピニオンを希望する病院を受診するとよいでしょう。

赤ちゃんの状態、病院への通いやすさなどを考慮して、赤ちゃんの頭の形外来を受診するかどうか検討するとよいと思います。

上手に赤ちゃんの頭の形外来などの専門外来を利用して、適切な診断や治療につなげることが大切なのですね。
そうですね。赤ちゃんの頭はデリケートな部位だけに、心配される保護者の方も多いです。「赤ちゃんの頭のゆがみは放っていてもよい」と周囲から言われることもあり悩むかもしれませんが、まずは一度、気軽に病院に相談してくださいね。

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お話を聞いた先生

橋都浩平先生

橋都 浩平(はしづめこうへい)先生

東京大学医学部医学科卒。日本赤十字社医療センター小児外科部長、
東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。
同院を退任後、ドリームインキュベータ常勤監査役等を経て、
現在はジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役及びメディカルノート社外取締役。
これからの医療には産業界との連携が必要不可欠と考え、医療人と企業人、
双方の視点から医療の進歩に日々貢献している。