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ヘルメット治療のこと 02

「赤ちゃんが嫌がらない?」
「周囲の目が気になる……」
ヘルメット治療の疑問や悩みを医師に聞く

赤ちゃんの頭のゆがみの改善を図るヘルメット治療。アメリカで始まったヘルメット治療は、今では日本をはじめ世界中の赤ちゃんの頭のゆがみの改善に役立っています。一方、ヘルメット治療を受けようと思っている方の中には、治療について疑問や悩みを持っている方も多いと思います。今回はヘルメット治療を検討している方に向けて、治療前や治療中の疑問や悩みについて医師に聞きました。

今回はヘルメット治療についてよくある悩みや疑問について先生にお聞きしたいと思います。まず、赤ちゃんの頭のゆがみが気になったらヘルメット治療を始めるべきでしょうか?

ヘルメット治療は、頭のゆがみを持つすべての赤ちゃんが受けなければいけないわけではありません。専門医によりヘルメット治療を行うことが適切であると判断されて初めて、治療を検討します。ヘルメット治療は自由診療であって必ず受けなければならない治療ではないので、治療を受けるかどうかの判断は最終的にご家族の意向に委ねられます。

ヘルメット治療では定期的な通院もありますし、保険適用外となるため治療費も高くなる傾向があります。ヘルメットのお手入れなどの手間もあります。一方、ヘルメット治療が適切と判断された赤ちゃんは,基本的に頭のゆがみが中等度以上という事ですので、もしそのまま治療をせずにいるとゆがみが進行する可能性もあり,充分に考えなければなりません。

治療を受けるべきか悩んだら、医師やご家族と相談しつつリスクとベネフィットを考えながら最終的に判断するとよいでしょう。

さまざまな要素を考慮して治療を決断するべきなのですね。ヘルメット治療ではお風呂のとき以外はずっと赤ちゃんがヘルメットをかぶることから、周囲の目を気にされる保護者の方もいるようですが……。

たしかに、ヘルメットをかぶった赤ちゃんを見て「かわいそう」と声をかけられるケースもあると聞きます。しかし、そのように声をかけられることは必ずしも悪いことではないと考えるとよいでしょう。きちんと治療の主旨を説明することで、相手にも理解してもらえるかもしれません。

「赤ちゃんのため」と思えば、周囲の目も気にならなくなるのではないでしょうか。

そうですね。ヘルメットをいざかぶせたときに、赤ちゃんが嫌がることを懸念する保護者の方もいるようですが、赤ちゃんがヘルメットを嫌がる場合はどうしたらよいでしょうか。

もし赤ちゃんがぐずってしまい困る場合は、気軽に医師に相談してください。装着時間を短くするなどして対応できます。また、赤ちゃんがヘルメットを嫌がることについて、それほど心配しなくてよいと考えます。最初は嫌がっていてもしだいに慣れていくものですから。

ただ、あせもなどの肌トラブルでヘルメットをいやがることもあるので、慌てず焦らず、赤ちゃんの様子を見てあげてください。

肌トラブルが原因でヘルメットを嫌がる場合もあるのですね。赤ちゃんの肌が弱かったり、アトピー性皮膚炎を持っていたりすると、特に肌トラブルが起きないか心配ですよね。

赤ちゃんのデリケートな肌に触れるものですから、ヘルメットはなるべく赤ちゃんの負担にならない素材で作られています。なかにはヘルメットの表面に穴を空けて通気性をよくしたものもあります。しかし、それでも肌トラブルが完全に防げるとは言えません。

もし、肌トラブルが起きた場合は早めに医師に相談してください。赤ちゃんでも使えるお薬を処方してくれます。また、ヘルメットの肌に触れる部分のお手入れをこまめにすることで改善されることもあります。

赤ちゃんの肌は大人よりも適応力があるので、治療を続けるうちにヘルメット内部の蒸れが気にならなくなることもあるのですよ。過剰に心配せずに赤ちゃんの持つ力を信じ、早めに医師に相談するなど適切に対処してくださいね。

ヘルメット自体が重たくて赤ちゃんの頭や首に負担をかけてしまうことはないのでしょうか?
治療用ヘルメットは一見、赤ちゃんに対して大きく見えるので赤ちゃんにとって重いのではないかとの声はよく聞きます。しかし、治療用ヘルメットは赤ちゃんが治療中もなるべく快適に過ごせるよう、軽量のプラスチックでできています。ですからヘルメットの重さが赤ちゃんの負担になることはほとんどないと考えてよいでしょう。
ヘルメット治療を受けた後、再び頭がゆがんでしまうことはありませんか?
一度ヘルメット治療を行えば、再び変形することは基本的に無いと考えて良いでしょう。赤ちゃんの頭の骨は成長とともに硬くなっていきます。そのため、頭の骨がきちんと固まってから治療を終えれば、治療後に再び変形することはありません。
そうなのですね。赤ちゃんに治療を受けてもらうとなると不安になりがちなので、今回のお話で不安が軽減された方も多いかと思います。
ほかに治療に関して不安なことがあれば、悩まずに医師に相談していただければと思います。大切なお子さんのことですから、不安になるのは当然のこと。どんなことでもぜひ、お気軽にご相談ください。

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お話を聞いた先生

橋都浩平先生

橋都 浩平(はしづめこうへい)先生

東京大学医学部医学科卒。日本赤十字社医療センター小児外科部長、
東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。
同院を退任後、ドリームインキュベータ常勤監査役等を経て、
現在はジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役及びメディカルノート社外取締役。
これからの医療には産業界との連携が必要不可欠と考え、医療人と企業人、
双方の視点から医療の進歩に日々貢献している。