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【プレスリリース】あいち小児保健医療総合センターとジャパン・メディカル・カンパニーが共同研究契約を締結、「頭蓋縫合早期癒合症に対する縫合切除術後治療にヘルメット治療が与える影響」に関する研究を開始
2025.01.17
あいち小児保健医療総合センターと株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は共同研究契約を締結し、主たる病的頭蓋変形症である頭蓋縫合早期癒合症に対する術後治療において、頭蓋矯正ヘルメット治療が与える影響を科学的に評価する研究を開始いたしました 近年、乳児の頭部形状(いわゆる「頭のゆがみ」)に対する治療への社会的関心が高まりつつあります。その原因は、以下の2つに大別されることが広く認識されるようになってきました。
このうち、病的頭蓋変形は外科的手術を必要とするケースが多く、特に頭蓋縫合早期癒合症では、月齢や症例に応じて適応される手術法が異なります。近年では、内視鏡または直視下での縫合切除術と術後の頭蓋形状誘導ヘルメットを併用した治療法が広く実施されるようになっています。しかしながら、術後ヘルメット治療の具体的な効果や標準的な治療法については、現在のところ統一された見解が存在せず、標準化された治療法の確立が課題となっております。
こうした背景を受け、このたびあいち小児保健医療総合センターと当社は共同研究契約を締結し、頭蓋縫合早期癒合症における縫合切除術後の頭蓋矯正ヘルメット治療が頭蓋形状の改善に及ぼす影響を科学的に評価する研究を開始いたしました。本研究は、治療効果を客観的に検証し、エビデンスの構築を通じて、今後の標準治療の確立を目指すとともに、最終的には術後ヘルメット治療の保険収載に寄与することを目的としております。
本研究から得られる成果は、病的頭蓋変形を抱える患者様およびそのご家族に安心と健康をお届けするのみならず、小児脳神経外科領域に新たな光を灯すとともに、医療業界全体の進歩と発展に大きく貢献することが期待されます。当社は、コーポレートミッションである「世界にまだない、選択肢をつくる。」を指針とし、引き続き医療技術の向上と革新に努めることで、未来の医療を1日でも早く実現することに寄与してまいります。
研究を担当される先生よりコメント
あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 栗本路弘先生 【略歴】
2008年 名古屋市立大学医学部 卒業
2008年 名古屋第二赤十字病院 初期・後期研修
2013年 あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 医員
2014年 名古屋大学脳神経外科 医員
2016年 名古屋大学脳神経外科 助教・医局長
2022年 あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 医長
【認定資格・所属学会】
・医学博士
・日本脳神経外科学会専門医
・日本小児神経外科学会認定医・学術委員
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・日本臨床倫理学会 臨床倫理認定士
当社は、乳児用頭蓋矯正ヘルメットの開発・製造にとどまらず、頭蓋変形に関する総合的および個別的な共同研究を通じ、世界にまだない知識の発見や治療法の創出に努めております。これにより、社会全体における頭蓋変形への正しい理解を促進し、適正な頭蓋健診およびヘルメット治療の普及を目指しております。
病的頭蓋変形に対しては、当社製ヘルメットを活用した治療を行うことで、患児の予後を確実にサポートいたします。医療機関、医師、研究者との緊密な協働を通じて、医療現場のニーズに即した製品やサービスを提供し、持続可能な医療の発展に寄与することを目指し活動を続けてまいります。
- 位置的頭蓋変形(主に頭の向き癖が原因で生じるもの)
- 病的頭蓋変形(頭蓋縫合早期癒合症や水頭症など、頭蓋の病的疾患が原因で生じるもの)
このうち、病的頭蓋変形は外科的手術を必要とするケースが多く、特に頭蓋縫合早期癒合症では、月齢や症例に応じて適応される手術法が異なります。近年では、内視鏡または直視下での縫合切除術と術後の頭蓋形状誘導ヘルメットを併用した治療法が広く実施されるようになっています。しかしながら、術後ヘルメット治療の具体的な効果や標準的な治療法については、現在のところ統一された見解が存在せず、標準化された治療法の確立が課題となっております。
こうした背景を受け、このたびあいち小児保健医療総合センターと当社は共同研究契約を締結し、頭蓋縫合早期癒合症における縫合切除術後の頭蓋矯正ヘルメット治療が頭蓋形状の改善に及ぼす影響を科学的に評価する研究を開始いたしました。本研究は、治療効果を客観的に検証し、エビデンスの構築を通じて、今後の標準治療の確立を目指すとともに、最終的には術後ヘルメット治療の保険収載に寄与することを目的としております。
本研究から得られる成果は、病的頭蓋変形を抱える患者様およびそのご家族に安心と健康をお届けするのみならず、小児脳神経外科領域に新たな光を灯すとともに、医療業界全体の進歩と発展に大きく貢献することが期待されます。当社は、コーポレートミッションである「世界にまだない、選択肢をつくる。」を指針とし、引き続き医療技術の向上と革新に努めることで、未来の医療を1日でも早く実現することに寄与してまいります。
研究を担当される先生よりコメント
あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 栗本路弘先生 【略歴】
2008年 名古屋市立大学医学部 卒業
2008年 名古屋第二赤十字病院 初期・後期研修
2013年 あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 医員
2014年 名古屋大学脳神経外科 医員
2016年 名古屋大学脳神経外科 助教・医局長
2022年 あいち小児保健医療総合センター脳神経外科 医長
【認定資格・所属学会】
・医学博士
・日本脳神経外科学会専門医
・日本小児神経外科学会認定医・学術委員
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・日本臨床倫理学会 臨床倫理認定士
頭蓋縫合早期癒合症が最も早期に診断された場合の外科的治療法として縫合切除術が挙げられます。生後6ヶ月未満に治療介入が可能な場合に限られますが、低侵襲にその後の頭蓋拡大を期待できる治療法です。
縫合切除術を実施した後に、より効果的な頭蓋拡大を狙って頭蓋形状誘導ヘルメットを使用する方法が提唱され実施されていますが、その必要性については未だコンセンサスが得られていない状況です。
本研究により全日本の頭蓋縫合早期癒合症に対する縫合切除術後の形状誘導ヘルメット併用治療の効果を評価し、今後の標準治療を確立することを期待します。
縫合切除術を実施した後に、より効果的な頭蓋拡大を狙って頭蓋形状誘導ヘルメットを使用する方法が提唱され実施されていますが、その必要性については未だコンセンサスが得られていない状況です。
本研究により全日本の頭蓋縫合早期癒合症に対する縫合切除術後の形状誘導ヘルメット併用治療の効果を評価し、今後の標準治療を確立することを期待します。
当社は、乳児用頭蓋矯正ヘルメットの開発・製造にとどまらず、頭蓋変形に関する総合的および個別的な共同研究を通じ、世界にまだない知識の発見や治療法の創出に努めております。これにより、社会全体における頭蓋変形への正しい理解を促進し、適正な頭蓋健診およびヘルメット治療の普及を目指しております。
病的頭蓋変形に対しては、当社製ヘルメットを活用した治療を行うことで、患児の予後を確実にサポートいたします。医療機関、医師、研究者との緊密な協働を通じて、医療現場のニーズに即した製品やサービスを提供し、持続可能な医療の発展に寄与することを目指し活動を続けてまいります。