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【プレスリリース】産業医科大学病院で「赤ちゃんの頭のかたち外来」に関する院内説明会を開催

2025.02.27
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO大野秀晃、以下当社)は産業医科大学病院主催の「赤ちゃんの頭のかたち外来」説明会を共催し2025年2月10日(月)に開催しました

近年、乳児の頭のかたち(ゆがみ)への社会的関心が高まっています。特に位置的斜頭症に対するヘルメット治療が注目を集める一方、頭蓋骨縫合早期癒合症などの病的な頭蓋変形との鑑別診断が十分に行われず、不適切な治療に至るケースが報告されています。
こうした背景を受け、福岡県北九州市の産業医科大学病院では、医療従事者や院内スタッフを対象とした院内向け説明会「赤ちゃんの頭のかたち外来について」を開催しました。本説明会では、同大学病院にて昨年6月に開設された「赤ちゃんの頭のかたち外来」(※注)の実績や、病的頭蓋変形の患児に対するアプローチなどについても紹介されました。
産業医科大学病院では、位置的斜頭症の患者様への矯正治療にとどまることなく、頭蓋骨縫合早期癒合症の患児への手術を行い、当社製ヘルメットを用いた術後治療も行っています。適正な頭蓋健診によって病的頭蓋変形の早期発見につながり、また外科的手術、術後管理を一気通貫で提供することで、患者さまとそのご家族にとって、安心・安全な医療体制を構築しています。
今回の説明会は、乳児の頭蓋変形に関する正しい知識の普及と、適正な頭蓋健診および適正なヘルメット治療を行うための院内連携強化を目的に開催されました。脳神経外科・形成外科・小児科・産婦人科などの医療従事者が多数参加し、ヘルメット治療や発達フォローを含む多角的な視点での発表と意見交換が行われました。平日夜間にもかかわらず、当日は60名を超える参加者が会場に集まり、大変な盛況ぶりとなりました。
※注:産業医科大学病院に「赤ちゃんの頭のかたち外来」が開設/ジャパン・メディカル・カンパニー社製のヘルメットを用いた「赤ちゃんの頭のかたち」矯正治療(ヘルメット治療)が受けられるようになります 「赤ちゃんの頭のかたち外来」を担当し、院内説明会を開催した医師よりコメント 産業医科大学医学部脳神経外科 助教 長坂昌平先生
● ⽇本脳神経外科学会専⾨医・指導医
● ⽇本脳卒中学会専⾨医
● ⽇本神経内視鏡学会技術認定医
● ⽇本⼩児神経外科学会認定医
● ⽇本がん治療認定医
今回、産業医科大学病院内で脳神経外科、形成外科、小児科、産婦人科の医師を含めた職員の方々を対象に北九州初の「赤ちゃんの頭のかたち外来」の開設の経緯や外来の目的など周知するために説明会を開催しました。
内容は病的及び位置的頭蓋変形の概要、診察方法や頭蓋骨縫合早期癒合症の早期発見、早期治療(内視鏡支援下縫合切除術+術後ヘルメット治療)の意義、また位置的頭蓋変形症(いわゆる向き癖)に対してのヘルメット治療の効果などについて説明をしました。
今後は各科の連携だけでなく、近隣施設との連携も強化し地域全体(特に九州地方)で質の高い「頭のかたち外来」の専門的な医療を提供できる体制を構築していきたいと考えています。
「頭のかたち」で困った際には直ぐに産業医科大学病院に相談をしてください。各科で連携と図りながら適切な治療をしていきます。
今回の説明会は、「赤ちゃんの頭のかたち」に関する適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の重要性を共有する有意義な機会となりました。
当社は今後も医療機関との連携を深め、適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療という概念そのものの普及と、疾病啓発の促進に取り組んでまいります。