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【プレスリリース】2025年4月より大阪母子医療センターにおいて、小児頭蓋矯正治療の専門医師がジャパン・メディカル・カンパニー社製のヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」を用いた治療を開始しました
2025.05.22
2025年4月より大阪府病院機構大阪母子医療センター(大阪府和泉市、以下大阪母子医療センター)「赤ちゃんの頭のかたち外来」において、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO大野秀晃、以下当社)が開発製造する赤ちゃんの頭のかたちを矯正するヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」を用いた頭蓋矯正治療を開始しました
赤ちゃんの頭のかたち(歪み)に対する治療等についての社会的関心が高まる中、大阪府域における周産期医療の専門的な基幹施設である大阪母子医療センターの「赤ちゃんの頭のかたち外来」において、乳幼児向け頭蓋矯正治療における専門医師が初診から卒業まで診療を行う本格的なヘルメット治療が受けられるようになりました。
同センターの小児脳神経外科専門医の先生方が、初診から治療終了まで一貫して責任を持ち、お子様の頭のかたちの矯正治療を行う外来です。
大阪母子医療センターの赤ちゃんの頭のかたち外来では、これまでは初診時にのみ、乳児の頭蓋変形が病気によって歪みが生じているのか、位置的変形(主に寝ている時の頭の向き癖が原因で生じるもの)なのかを専門医が診察し、その後のヘルメット治療は外部企業が行なっていました。 4月より開始した当社製ヘルメットによる乳幼児向け頭蓋矯正治療では、ヘルメット治療をサポートするために必要な技能を身に着けた当社専門スタッフが参画し、医師とともに、大阪母子医療センターの院内でヘルメットの処方や調整を行い、初診より卒業まで赤ちゃんおよびご家族に寄り添ったオーダーメイドのサービスを提供します。
大阪母子医療センターでは、毎診察時に専門医師が赤ちゃんの頭蓋の成長発達およびヘルメット治療の治療効果を確認します。その上で、赤ちゃんの成長に合わせてヘルメットを調整するため、ヘルメットのインナークッションを受診毎に交換します。医師の指示による、1人1人の赤ちゃんに合わせたインナークッションの調整と交換は、ヘルメット作製時だけではなく、治療の間も常にオーダーメイドであることを実現します。
大阪母子医療センターにて診療を担当する専門医の中川先生は、赤ちゃんの頭のかたちとヘルメット治療に関する医師同士の学び合いの場である当社主催の「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(※)」に参加するとともに、ヘルメット治療の先行施設(大学病院)の見学も行っています。
※当社が「第5回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」を2024年12月22日に開催
「赤ちゃんの頭のかたち外来」を担当する医師について
大阪母子医療センター 脳神経外科 診療主任
中川 智義(なかがわ ともよし)
【経歴】
2013年 大阪大学医学部卒業
2013年 大阪医療センター 初期研修医
2015年 大阪医療センター 脳神経外科 専修医
2017年 大阪母子医療センター 脳神経外科 医員
2018年 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 医員
2022年 河内総合病院 脳神経外科 医長
2023年 大阪大学大学院修了
2024年 大阪母子医療センター 脳神経外科 診療主任
【所属・認定資格】
医学博士
日本脳神経外科学会 専門医・指導医
日本小児神経外科学会 認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本脳神経血管内治療学会 脳血栓回収療法実施医
中川先生のコメント
赤ちゃんの頭のかたち(歪み)に対する治療等についての社会的関心が高まる中、大阪府域における周産期医療の専門的な基幹施設である大阪母子医療センターの「赤ちゃんの頭のかたち外来」において、乳幼児向け頭蓋矯正治療における専門医師が初診から卒業まで診療を行う本格的なヘルメット治療が受けられるようになりました。
同センターの小児脳神経外科専門医の先生方が、初診から治療終了まで一貫して責任を持ち、お子様の頭のかたちの矯正治療を行う外来です。
大阪母子医療センターの赤ちゃんの頭のかたち外来では、これまでは初診時にのみ、乳児の頭蓋変形が病気によって歪みが生じているのか、位置的変形(主に寝ている時の頭の向き癖が原因で生じるもの)なのかを専門医が診察し、その後のヘルメット治療は外部企業が行なっていました。 4月より開始した当社製ヘルメットによる乳幼児向け頭蓋矯正治療では、ヘルメット治療をサポートするために必要な技能を身に着けた当社専門スタッフが参画し、医師とともに、大阪母子医療センターの院内でヘルメットの処方や調整を行い、初診より卒業まで赤ちゃんおよびご家族に寄り添ったオーダーメイドのサービスを提供します。
大阪母子医療センターでは、毎診察時に専門医師が赤ちゃんの頭蓋の成長発達およびヘルメット治療の治療効果を確認します。その上で、赤ちゃんの成長に合わせてヘルメットを調整するため、ヘルメットのインナークッションを受診毎に交換します。医師の指示による、1人1人の赤ちゃんに合わせたインナークッションの調整と交換は、ヘルメット作製時だけではなく、治療の間も常にオーダーメイドであることを実現します。
大阪母子医療センターにて診療を担当する専門医の中川先生は、赤ちゃんの頭のかたちとヘルメット治療に関する医師同士の学び合いの場である当社主催の「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(※)」に参加するとともに、ヘルメット治療の先行施設(大学病院)の見学も行っています。
※当社が「第5回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」を2024年12月22日に開催

大阪母子医療センター 脳神経外科 診療主任
中川 智義(なかがわ ともよし)

2013年 大阪大学医学部卒業
2013年 大阪医療センター 初期研修医
2015年 大阪医療センター 脳神経外科 専修医
2017年 大阪母子医療センター 脳神経外科 医員
2018年 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 医員
2022年 河内総合病院 脳神経外科 医長
2023年 大阪大学大学院修了
2024年 大阪母子医療センター 脳神経外科 診療主任
【所属・認定資格】
医学博士
日本脳神経外科学会 専門医・指導医
日本小児神経外科学会 認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本脳神経血管内治療学会 脳血栓回収療法実施医
中川先生のコメント
頭のかたちの歪みを心配して受診されるお子さんの大多数は、向きぐせなど外的要因による「頭位性斜頭」ですが、まれに頭蓋骨縫合早期癒合症などの疾患による「病的頭蓋変形」の患者さんがおられます。両者の見分けがつきにくい場合もあり、きちんと診断をするためには小児脳神経外科医による適切な診察が必要です。
「病的頭蓋変形」の場合は、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があり、程度によっては手術が必要で見逃すわけにはいきません。
一方で、向きぐせなどによる「頭位性斜頭」であれば、脳の発達には影響なく、基本的には治療は必要ありません。しかし、歪みがきわめて高度の場合には、大人になっても歪みの名残が残ってしまったり、耳やおでこ、顔面まで歪みの影響を受けてしまうことがあります。このような(病気によるものではない)高度の「頭位性斜頭」に対して、ヘルメットを使った矯正が有効であることが分かっています。
当院はこれまで、ヘルメット治療を希望される方には院外の他施設を紹介していましたが、この度、ジャパン・メディカル・カンパニー社の協力により、ヘルメットの作成と月1回の定期診察を当院内で実施することが可能となりました。
つきましては、お子さんの頭のかたちについてお悩みの場合は「病的頭蓋変形」の除外が必要な場合もありますので、お気軽に頭のかたち外来を受診いただければと思います。なお、ヘルメットを希望される場合、適齢受診時期は生後4〜6ヶ月前後ですので、お早めにご相談ください。
「病的頭蓋変形」の場合は、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があり、程度によっては手術が必要で見逃すわけにはいきません。
一方で、向きぐせなどによる「頭位性斜頭」であれば、脳の発達には影響なく、基本的には治療は必要ありません。しかし、歪みがきわめて高度の場合には、大人になっても歪みの名残が残ってしまったり、耳やおでこ、顔面まで歪みの影響を受けてしまうことがあります。このような(病気によるものではない)高度の「頭位性斜頭」に対して、ヘルメットを使った矯正が有効であることが分かっています。
当院はこれまで、ヘルメット治療を希望される方には院外の他施設を紹介していましたが、この度、ジャパン・メディカル・カンパニー社の協力により、ヘルメットの作成と月1回の定期診察を当院内で実施することが可能となりました。
つきましては、お子さんの頭のかたちについてお悩みの場合は「病的頭蓋変形」の除外が必要な場合もありますので、お気軽に頭のかたち外来を受診いただければと思います。なお、ヘルメットを希望される場合、適齢受診時期は生後4〜6ヶ月前後ですので、お早めにご相談ください。