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赤ちゃんの頭のかたちの相談を、長崎の専門診療へ ―長崎小児頭のかたちセミナー2026に130名が参加

2026.10.27
長崎大学の小児科・形成外科が主催、ジャパン・メディカル・カンパニーが共催。適正な頭蓋健診・適正なヘルメット治療の均てん化と、都道府県・広域地方単位の専門診療・教育機能の集約化へ

┃本リリースのポイント

  • 適正な頭蓋健診・適正なヘルメット治療へつながる体制づくりに向け、地域の相談・健診を支える均てん化と、専門診療・教育機能の集約化を推進
  • 長崎大学病院の小児科・形成外科と、大賀先生による専門クリニックでの診療経験を共有。地域の相談から専門診療へつなぐ知識を持ち寄る
  • 学習ニーズに対するアンケートの有効回答76件では、家庭でのケアを49名、治療・紹介すべき重症度の目安を40名が選択。地域の相談対応を支える次の教育課題を把握
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は、長崎大学形成外科・長崎大学小児科が主催し、当社が共催した「長崎小児頭のかたちセミナー2026」が、2026年9月15日(火)、出島メッセ長崎とオンラインのハイブリッド形式で開催されたことをお知らせします。会場40名、オンライン90名の計130名が参加しました。

身近な地域で相談し、必要な診療は専門施設へ。
専門施設で得た知見は、地域の医療者へ返す。

本セミナーでは、地域での相談・紹介と、専門施設からの知見の共有を支えるため、小児科と形成外科の視点から、乳児健診での気づき、病的頭蓋変形の鑑別、外科的治療、専門外来の診療を共有しました。
当社は、赤ちゃんとご家族が居住地にかかわらず適正な頭蓋健診と必要な治療につながる医療体制づくりに向け、全国での診療の質とアクセスの「均てん化」と、都道府県・広域地方単位での専門診療・教育機能の「集約化」を両輪として取り組んでいます。
長崎大学病院・0歳からの頭のかたちクリニックとの連携、五島の頭蓋形状研究への参画、今回のセミナー共催を通じ、地域の相談と専門診療をつなぎ、専門施設の知見を地域へ還元します。

┃開催概要・座長・演者

  • 名称:長崎小児頭のかたちセミナー2026
  • 開催日時:2026年9月15日(火)19:00~20:30
  • 会場・形式:出島メッセ長崎 会議室206/会場・オンラインのハイブリッド形式
  • 主催:長崎大学形成外科、長崎大学小児科
  • 共催:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
  • 後援:長崎県医師会、長崎県小児科医会、長崎県助産師会、長崎県産婦人科医会、長崎市医師会、長崎市小児科医会
  • 参加者数:計130名(会場40名、オンライン90名)
  • 生涯教育:日本医師会生涯教育講座/カリキュラムコード72「成長・発達の障害」1.5単位

座長:三宅 紀子 先生

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授

演者:大賀 正一 先生

九州大学 名誉教授
0歳からの頭のかたちクリニック こども医療相談担当医師・小児科責任者
演題:新生児・乳児健診と頭蓋形状:小児科医の立場から

演者:樫山 和也 先生

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 形成再建外科学分野 教授
演題:「頭のかたち外来」における適切な鑑別 ~頭蓋縫合早期癒合症の早期診断と外科的治療

演者:赤司 理菜 先生

長崎大学病院 形成外科 助手
演題:当院の頭のかたち外来のあゆみー開設から現在までー
2026年9月15日、出島メッセ長崎でのセミナー終了後
2026年9月15日、出島メッセ長崎でのセミナー終了後。座長・演者による集合写真。左から三宅紀子先生、大賀正一先生、樫山和也先生、赤司理菜先生。

┃均てん化と集約化――大学病院と専門クリニックの双方と連携する理由

当社が目指すのは、赤ちゃんとご家族が身近な地域で相談でき、必要な専門診療と継続管理につながる体制です。

均てん化:地域で相談・健診・紹介につながる機会を広げる

「均てん化」は、居住地によって適正な頭蓋健診や必要な治療への機会・診療の質に差が生じないことを目指す取り組みです。相談対応、乳児健診での気づき、ご家族への説明、紹介判断の知識を地域へ広げます。

集約化:専門診療・症例・知見・教育機能を拠点に蓄積する

「集約化」は、各施設の機能に応じて、専門診療・症例・知見・教育機能を都道府県・広域地方単位の拠点に集める考え方です。すべての施設に同じ機能を求めるのではなく、大学病院や専門クリニックの設備・人材・診療経験を生かし、必要な乳児を適切な拠点へつなぐことを目指します。
長崎大学病院は、相談・評価・ヘルメット治療に加え、病的頭蓋変形の診断・外科的治療を担いま す。0歳からの頭のかたちクリニックは、頭蓋健診、適応判断、ヘルメット治療・継続管理の経験を蓄積 する専門施設です。
当社は、計測・分析、患者別設計・製造、技術・運用、研究・教育を支えます。大学病院と専門クリニッ クの専門性を生かし、地域の医療・保健関係者が必要な乳児を専門診療へつなぎ、専門施設が蓄積した経 験を地域の診療・相談対応へ還元できるよう、双方との連携を進めています。

┃「ヘルメットを使うか」の前に、何を見分け、どこへつなぐか

赤ちゃんの頭のかたちに関する相談には、位置的頭蓋変形だけでなく、頭蓋縫合早期癒合症など専門的な評価・治療を要する病的頭蓋変形が含まれます。頭のゆがみを、直ちにヘルメット治療の対象とするわけではありません。まず医師が診察し、病的変形の可能性や変形の程度を評価し、ご家族に必要な説明を行うことが出発点です。
地域の小児科医、産科の医療者、助産師、保健師等が、三つの講演を通じて、相談対応と専門医療につなぐ視点を共有しました。

  1. 乳児健診の気づきと、出生後早期の相談を支える
  2. 大賀先生は、頭血腫、斜頸、斜頭・短頭、頭蓋縫合早期癒合症などを取り上げ、早期の気づきと適切な受診につなぐ地域連携について、福岡での診療経験を交えて解説しました。出生から100日までの慌ただしい時期にも、助産師、保健師、小児科医などに心配事を相談できる環境を整える重要性を示しました。

  3. 病的頭蓋変形を見分け、外科的治療へつなぐ
  4. 樫山先生は、位置的頭蓋変形と、頭蓋縫合早期癒合症などの病的変形を見分けること、専門的な診断を経て適切な時期の治療につなぐことを説明しました。小児形成外科・頭蓋顎顔面外科の立場から、長崎大学病院の外来と地域の医療機関が連携する意義を伝えました。

  5. 長崎大学病院の外来で、相談から継続診療までをどう支えるか
  6. 赤司先生は、「頭のかたち外来」の開設から現在までの歩みを紹介しました。頭のかたちに悩むご家族への対応、病的頭蓋変形との鑑別、必要な専門医療への接続について、実際に診療を担う立場から説明しました。参加者からは、外来の流れや紹介先を知ることができたという声が寄せられました。

同院の公式診療案内では、初診でエックス線検査により病的変形の有無を確認し、診察と月齢・変形の程度を踏まえて方針を判断する流れが示されています。自由診療によるヘルメット治療が適応となる場合は3D計測から患者別の製作へ進み、装着後も定期診察で成長・装着状態・治療経過を確認し、必要な調整を行います。

参考:長崎大学病院の公式診療案内|初診・製作・定期診察の流れ

┃アンケートから見えた、地域の相談対応に必要な学び

セミナー後のアンケートでは、有効回答83件のうち80件が「非常に満足」または「やや満足」で、満足度は96.4%でした。
さらに知りたい内容については、有効回答76件のうち、家庭でのケアの仕方 49名(64.5%)、治療・紹介すべき重症度の目安 40名(52.6%)、矯正治療にかかる費用や期間等の詳細 34名(44.7%)ご家族への矯正治療の説明方法 32名(42.1%)が選択しました(複数選択)。専門外来の診療を知ることに加え、日常の相談対応に使える知識への関心が示されました。 自由記述では、五島からの紹介に関わる参加者から、長崎大学病院の外来と診療内容を知り、ご家族へ案内する選択肢が増えたという声が寄せられました。
家庭での観察・ケアや正常と異常の見分け方を、さらに具体的に学びたいとの要望もありました。これらを今後の教育課題として受け止めています。

※セミナー参加者による任意回答。設問ごとの有効回答は満足度83件、学習ニーズ76件です。複数選択の割合は、当該設 問の有効回答数を分母に算出しています。自由記述は匿名で要約しました。本調査は、地域全体の傾向や、診療能力・治療 効果の改善を示すものではありません。

┃江藤宏美先生との五島研究から、長崎の診療・教育を支える連携へ

長崎大学病院は、頭のかたち外来で相談・診断・治療を行い、適応がある場合に当社製Qurum Fit(クルムフィット)を使用しています。当社は設計・製造と技術・運用を支え、診断・治療方針は医師が判断します。
樫山和也先生と赤司理菜先生は、当社主催の「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」への参加と、先行する大学病院の見学を通じて知見を蓄積してきました。今回のセミナーでは、自院で重ねた診療経験を地域の医療者へ伝えています。
長崎大学病院へのQurum Fit導入に関する当社発表(2025年7月16日公開)

当社は、長崎大学の江藤宏美先生を中心とする研究グループと、2023年5月に始まった五島の出生児・在住児を対象とする頭蓋形状研究を進めています。この共同研究は、2024年度科研費の基盤研究(B)に採択されました。当社は頭蓋形状の計測技術とデータ分析等を支援し、地域の助産師やご家族の協力を得な がら研究に参画しています。
2024年の科研費採択発表では、長崎大学、長崎県五島中央病院、0歳からの頭のかたちクリニック、当社などを研究グループとして公表しています。大学と専門クリニックとの協働は、地域の研究にも広がっています。

五島を対象とした頭蓋形状の共同研究開始に関する発表(2023年)
五島の頭蓋形状研究の2024年度科研費基盤研究(B)採択に関する発表

今回のセミナーでも、江藤先生による助産師会への周知協力を得ました。助産師や保健師等は、講演を聴 く参加者であるとともに、日常の相談を受け止め、必要な医療へつなぐ担い手です。研究と地域の実践を 支える方々との関係を、今回の学びの場にもつなげています。
五島研究、専門外来の診療、今回のセミナーは、それぞれ異なる取り組みです。当社は計測・分析、設 計・製造、教育支援を通じ、長崎の医療・研究関係者との協働を続けています。
新潟小児頭のかたちSummerセミナー2026では多職種の相談支援を、第35回日本外来小児科学会ラン チョンセミナーでは乳児健診からの紹介判断を取り上げました。今回は長崎で、受診先と診療の内容を共有しています。

新潟小児頭のかたちSummerセミナー2026の開催報告
第35回日本外来小児科学会ランチョンセミナーの開催報告

┃座長・演者コメント

座長
三宅紀子先生
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 小児科学分野 教授

今回のセミナーを通じて、赤ちゃんの頭の形について正しく理解し、一人ひとりに適した対応を考えることの大切さを改めて感じました。大賀先生には、頭の形を含めた新生児・乳児健診の重要性について総論的な内容を幅広くご講演いただき、理解を深める貴重な機会となりました。また、長崎大学病院形成外科の樫山先生と赤司先生からは、頭の形に関する基礎知識に加え、赤ちゃんや子どもたちの健やかな成長を第一に考えた丁寧な診療体制や取り組みについてご紹介いただきました。子どもとご家族に寄り添い、専門性を生かしながら適切な診療につなげる体制は、大変素晴らしいものだと思います。本セミナーが、医療関係者の知識と理解を深め、子どもたちとご家族の安心につながることを期待しています。

大賀正一先生
九州大学 名誉教授
0歳からの頭のかたちクリニック こども医療相談担当医師・小児科責任者

新生児スクリーニングの拡大や乳幼児健診の充実が進む中、長崎県および近隣地域でご活躍の多職種の皆様に、早期乳児の頭蓋健診についてお話しする機会を頂きました。頭血腫、斜頸、斜頭・短頭、さらには稀な頭蓋縫合早期癒合症など、早期発見が難しい疾患への気づきと、適切な受診につなげる地域連携の重要性について、福岡での診療経験を交えて解説しました。
出生から100日までの慌ただしい時期だからこそ、助産師、保健師、小児科医など、さまざまな医療者に気軽に赤ちゃんの心配事を相談できる環境を整えることが大切です。
今後も、新生児スクリーニングの連携で培ってきたTeam-OKAY(Okinawa,Kyushu and Yamaguchi)の大学病院連携を基盤に、稀ながら発見の難しい疾患にも地域で気づき、長く診まもり育む体制づくりを目指してまいります。
このたびは貴重な講演と交流の機会を頂き、心より御礼申し上げます。今後ともご指導とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

樫山和也先生
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 形成再建外科学分野 教授

「長崎小児頭のかたちセミナー2026」にご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。乳児の頭蓋変形には、保存的治療が可能な位置的頭蓋変形と、早期の外科的治療を要する頭蓋縫合早期癒合症などの病的変形が混在しています。
私は形成外科学の教授として、また小児形成外科や頭蓋顎顔面外科学に携わる形成外科専門医として、頭蓋縫合早期癒合症をはじめとする小児顔面変形に対する手術加療を主に担当しております。
お子様の健やかな発達のためには、適正な鑑別と適切な時期での手術が不可欠です。長崎大学病院の専門外来を通じて地域連携を深め、手術が必要な患者さんを確実かつ安全に専門医療へ繋ぐ体制づくりに尽力してまいります。

赤司理菜先生
長崎大学病院 形成外科 助手

「長崎小児頭のかたちセミナー2026」にご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。多くの皆様と乳幼児の頭のかたちについて学び、意見を交わす貴重な機会となりました。
「赤ちゃんの頭のかたち外来」を開設して以降、頭のかたちに悩みや不安を抱えるご家族が多くいらっしゃることを実感しています。大切なのは、位置的頭蓋変形と頭蓋縫合早期癒合症などの病的頭蓋変形を適切に鑑別し、必要な場合には早期に専門医療へつなげることです。
今回のセミナーを契機に、小児科、産科、助産師・保健師など地域の皆様との連携をさらに深め、長崎県内のどこにいても適切な評価や治療につながる体制づくりを進めていきたいと考えています。

┃頭のかたちを相談したいご家族・紹介を検討する医療者の皆様へ

長崎大学病院「頭のかたち外来」

ご家族の皆様へ:頭のかたちが気になる場合は、まずかかりつけ医等へご相談ください。同院は予約制で、受診には医療機関からの紹介・予約が必要です。病的頭蓋変形の可能性を含め、医師が診断し、治療の必要性を判断します。
紹介する医療者の皆様へ:同院の公式案内に沿って紹介・予約をご確認ください。診療内容、受診方法、費用や主なリスクは、以下の「頭のかたち外来」の案内で確認できます。
所在地:長崎県長崎市坂本1丁目7番1号
お問い合わせ:長崎大学病院 形成外科外来 095-819-7200(代表)
長崎大学病院「頭のかたち外来」

※頭蓋矯正ヘルメット治療は、公的医療保険が適用されない自由診療です。通常必要となる治療期間・回数、費用、主なリスク等は、長崎大学病院のホームページをご確認ください。

福岡(九州地方)での受診・土日祝日診療を検討するご家族へ
0歳からの頭のかたちクリニック福岡

本セミナーで講演した大賀正一先生がこども医療相談担当医師・小児科責任者を務める0歳からの頭のかたちクリニック(所在地:東京都中央区、東京都渋谷区、大阪府大阪市北区、福岡県福岡市中央区)は、当社製の頭蓋矯正ヘルメット「Qurum Fit」を採用する乳幼児頭蓋医療の専門クリニックです。
大賀正一先生の紹介(専門:小児科)

0歳からの頭のかたちクリニック福岡は完全予約制・紹介状不要で、木・金・土・日に診療しています。診療日が祝日の場合も通常診療です。
「子どもの頭のかたちが気になる」
「治療が必要かどうかを知りたい」
という段階から相談できます。担当医、臨時休診、最新の予約枠は公式案内をご確認ください。
0歳からの頭のかたちクリニック福岡|初診予約(公式予約画面)
0歳からの頭のかたちクリニック福岡|診療日・アクセス・診療案内

また同クリニックには赤ちゃんの頭のかたちの健診、ヘルメット治療の経験が豊富な医師が多数在籍、小児科、小児脳神経外科、小児外科、形成外科の専門医が連携しながら健診と治療にあたっています。
同クリニック福岡の院長・理事長の紹介
院長:梶田大樹先生の紹介(専門:形成外科)
理事長:小室広昭先生の紹介(専門:小児外科)

※頭蓋矯正ヘルメット治療は、公的医療保険が適用されない自由診療です。通常必要となる治療期間・回数、費用、主なリスク等は、長崎大学病院のホームページをご確認ください。受診はヘルメット治療の申し込みを前提とするものではありません。ヘルメット治療は自由診療で、費用・期間・通院回数には医療機関や症例による違いがあり、装着に伴う発赤・かゆみなどの皮膚トラブルが生じることがあります。治療内容と費用、主なリスクを各医療機関で確認し、医師の説明を受けてご判断ください。

┃全国での均てん化と、都道府県・広域地方単位での集約化へ

専門施設の知見を地域へ返し、地域で生まれた問いを次の学びへつなぎます。今回寄せられた紹介の目安、家庭での観察・ケア、ご家族への説明に関する問いを、医療者と検討する情報提供・研修企画へ反映します。
小児科・産科の医療者、助産師、保健師、看護師等の皆様から、地域で受ける相談や研修で扱ってほしいテーマを受け付けています。当社は学び合う機会と製品・技術面から実践を支えます。

・Qurum Fit(クルムフィット)について

乳児一人ひとりの頭蓋形状データに基づき、当社が設計・製造するオーダーメイドの頭蓋形状矯正ヘルメットです。医師が治療適応を判断し、開始後も定期診察と成長に応じた調整を行う診療体制の中で使用されます。
Qurum Fitの製品情報