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【プレスリリース】IFNEが主催する国際ハンズオン・ワークショップにてジャパン・メディカル・カンパニー社製の精密医療模型「KEZLEX」が使用されました
2024.02.19
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)が開発製造する、3Dプリンターを用いた精密医療模型 「KEZLEX」(ケズレックス)が、2023年11月19日(日)~22日(水)にシンガポールで開催された「IFNE(国際神経内視鏡連盟 ※注1) 10th World Congress of Neuroendoscopy 」、2024年2月12日(月)〜2月15日(木)にイタリア ナポリで開催された「IFNE-JSNE-GLEN-NESI-CSNE(※注2) Hands on Workshop on CEREBRAL,VENTRICULAR AND SKULL BASE NEUROENDOSCOPY」での国際ハンズオンセミナーにて使用されました
それぞれのハンズオンには、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本など、世界各国から多くの脳神経外科医が集まりました。
シンガポールでのIFNE 10th World Congress of Neuroendoscopy会期中は様々なワークショップが行われ、世界的に高名な講師陣が講義、ビデオプレゼンテーション、解剖モデルを使用したライブデモンストレーション等を行いました。またその中でKEXLEXの脳室内モデルとミニトマトを組み合わせたモデルを用いたハンズオンセミナーが行われました。50名を超える世界各国の脳神経外科医がトレーニングを受講し、日本から4名の医師が講師をされました。史上初めて(※注3)、国際的な脳神経外科の学会にて日本製の医療模型がハンズオンコースに大々的に使われました。
2月のナポリでは、昨年好評だったミニトマトモデルに加え、経鼻内視鏡内頚動脈損傷モデルが世界で初めて(※注3)IFNEの場でデビューを飾りました。また、当社の第三脳室底開窓術用モデルを用いてハンズオントレーニングを実施頂きました、慶應義塾大学 脳神経外科の三輪先生がIFNE2024ハンズオンでベストトレイナーアワードを受賞されました。
2023年2月に開催された「IFNE-JSNE-GLEN-NESI-CSNE Hands on Workshop on CEREBRAL,VENTRICULAR AND SKULL BASE NEUROENDOSCOPY」で名古屋大学 脳神経外科の竹内先生がベストトレイナーアワードを受賞されたことに続き、日本の医師が二年連続で受賞したこととなります。当社は日本発の医療模型開発・製造メーカーとして栄誉を感じるとともに、三輪先生を心から祝福いたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000046445.html
今回ベストトレイナー賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。私のブースは第三脳室底開窓術(ETV)用モデルを使用しての実習でしたが、受講者がモデルのリアリティさに驚いていたとともに、ETVだけでは物足りず第4脳室や対側側脳室へのアプローチなど自ら積極的に行い、盛り上がっていたのが印象的でした。またこのモデルに黒豆を留置し、腫瘍の生検・摘出のトレーニングを行い、これも大好評でした。3日間の実習で毎日ブースを訪れてくれた受講生もおり、日々上達していく姿を目の当たりにできて、教育の楽しさが実感できました。今回の受賞を励みに、さらなるモデルの改良、開発に携わっていければと思います。
■第三脳室底開窓術用
等倍サイズの第三脳室底開窓術トレーニング用モデル。医師監修の元、膜を破る感触をリアルに再現。頭蓋骨と、軟素材で脳室内を精緻に再現された脳の間に水を注ぐ事で、頭部の穴から内視鏡を入れ、脳室内を通り第三脳室底を開窓すると水が抜ける一連の開窓術トレーニングが可能です。国内では、日本神経内視鏡学会の認定講習会等でご用命いただいています。
製品ページ:https://www.kezlex.com/products/skull/a38/
※注1:IFNE(国際神経内視鏡連盟)について
国際レベルでの神経内視鏡検査の進歩に貢献することを目的に、神経内視鏡手術を実践する先駆的な神経外科医によって設立された連盟です。 神経内視鏡外科医のために、高水準のトレーニングの促進や、神経内視鏡手術のガイドラインとグッドプラクティスの適応、開発などに取り組んでいます。
※注2:今回のハンズオンはIFNEに所属する各国・各地域の内視鏡学会の支援で成立しています
JSNE:Japanese Society of Neuroendoscopy (日本神経内視鏡学会)
GLEN:Grupo Latinoamericano de Estudios en Neuroendoscopia(ラテンアメリカ神経内視鏡研究会)
NESI:Neuroendoscopy Society-India(インド神経内視鏡学会)
CSNE:Chinese Society for Neuroendoscopy (中国神経内視鏡学会)
※注3:2023年11月/2024年2月 IFNEおよび当社調べ
【認定資格・所属学会】
・新潟市西区自治協議会委員
・日本脳神経外科学会専門医
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・日本小児神経外科学会(評議員)
・International Federation of Neuroendoscopy (Executive Board, Vice-President) 副理事長
・World Neurosurgery (Section editor)
●IFNEの意義
神経内視鏡手術に関わる世界中の医師が集い、その知識や技術を共有することで、この比較的新しい分野の発展に寄与すること。「共同研究の展開」、「途上国への教育・啓蒙」、何よりも「理念を一にする仲間が集う倶楽部」のような楽しさがあります。海外ではIFNE familyと呼んでいる方もいらっしゃいます。
●IFNEハンズオンの意義
世界の高名な教授陣から、face to faceで技術の秘訣や学会では話されないような知識が得られることです。モデルや動物を用いて手術の実際に近い臨場感で学べることも、IFNEハンズオンの利点です。開催地によってはcadaverを用いても行われます。
■千葉県済生会習志野病院 副院長 脳神経外科 村井尚之先生
【認定資格・所属学会】
・日本脳神経外科学会 専門医・指導医
・日本神経内視鏡学会 評議員・技術認定
・日本正常圧水頭症学会 理事
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義
世界のbig nameや若手医師とつながることができます。世界には日本にない良いものもありますし、日本ではありふれたものが世界ではないこともあります。日本で成功しているものを、世界に広げるのは大切な社会貢献です。脳室または脳実質のハンズオンはcadaverではうまくできませんので、モデルの良し悪しがハンズオンの質を決めると言ってよいでしょう。日本ほどハンズオンを組織的に開催しノウハウを積み上げている国はあまりありませんので、日本からもっと積極的に参加すべきだと考えています。
●シンガポールでのIFNE主催ハンズオンの感想
僕は脳内血腫を担当していたのですが、海外の若手の先生の熱意に圧倒されました。透明シースなどは、誰もが欲しがっている器材ですので、早く輸出してほしいものです。
●日本と世界の脳神経外科医に対するメッセージ
ハンズオンに積極的に参加しましょう。日常臨床や普段のトレーニングに生かせるヒントがたくさんあります。
■名古屋大学 脳神経外科 病院講師 竹内和人先生
【認定資格・所属学会】
・脳神経外科専門医、指導医
・経内視鏡技術認定医
・日本内分泌学会内分泌代謝内科(脳神経外科)専門医
・日本脳神経外科学会
・日本間脳下垂体腫瘍学会
・日本内分泌学会
・日本神経内視鏡学会
・日本頭蓋底腫瘍学会
・日本脳腫瘍の外科学会
・脳神経外科手術と機器学会
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義、ハンズオンの感想、脳神経外科医に対するメッセージ
日本では概ね一様のシステムで医療が行われていることから、講師・受講者ともに同じ方向をみて教育していくことが可能です。一方で、IFNEハンズオンでは世界各国からさまざまなバックグラウンドを持って参加します。使用可能な内視鏡システム、シリンダー、手術機器がそれぞれで大きく異なり、直接自国で実施することが難しいことも多いです。受講者・講師でどのようにその国に適応していくのか考えるという日本のハンズオンではあり得ないタスクが課せられます。これは意外と勉強になります。
今回参加したハンズオンコースではシリンダー手術講師を担当いたしました。ナポリ・ハンズオンコースと同様のトマトモデルを使用しましたが、ナポリと違い短時間で多くの受講者を指導する必要があったため省略した形での指導でした。トマトモデルのトマト交換の簡便さによってなんとか乗り切ることができました。
これまで種々の海外ハンズオンコースに参加させていただきましたが、日本の神経内視鏡教育システムは世界一発展していると毎回実感します。内視鏡下脳腫瘍手術などの新たなハンズオンを導入し、このアドバンテージを維持、ゆくゆくは日本の教育システムを輸出していけると良いのではないかと考えております。
■慶應義塾大学医学部脳神経外科 専任講師・病棟医長 三輪 点 先生
【認定資格・所属学会】
・ 日本脳神経外科学会・専門医
・ 日本神経内視鏡学会技術認定医・評議員
・ 日本小児神経外科学会認定医・評議員
・ 日本脳神経外科コングレス
・ 日本小児科学会
・ 日本脳卒中学会(専門医、指導医)
・ 日本頭蓋底外科学会
・ 日本小児血液がん学会
・ 日本脳腫瘍の外科学会
・ 日本脳腫瘍学会
・ 脳神経外科手術と機器学会
・ 日本整容脳神経外科学会
・ 日本水頭症脳脊髄液学会
・ Craniosynostosis研究会
・ 東京脳腫瘍治療懇話会
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義
IFNE: 神経内視鏡手術における技術や知識の共有、教育、発展に、国籍や途上国関係なく寄与していくことだと思います。
IFNE主催ハンズオン:各種内視鏡や日本では使用できない機器を用いることができる点、様々なシミュレーションモデル、生きている動物モデルなどを使用し、実際の手術に近いトレーニングができる点、またそれらを世界の重鎮の先生方からマンツーマンで直接学べる、大変有意義なハンズオンであると思います。
●IFNE主催ハンズオンの感想
シンガポールで私が担当した脳室モデルのブースでは、日本から持参していただいた軟性鏡と透明シースを使用しました。実は軟性鏡や透明シースを使用したことがある受講生はほとんどいなく、持ち方や動かし方など一からの指導になりましたが、皆様興味深く楽しそうに操作され、ETVまでなんとか完遂されて笑顔が見られたのが印象的でした。質問も多く、こちらからも各国の内視鏡事情もお伺いすることもできたりと、有意義なハンズオンができたかと思います。
●日本と世界の脳神経外科医に対するメッセージ
神経内視鏡下の脳室内手術は症例数が少ないため、実際の人間でトレーニングを積むことは困難な場合があると思います。そのような際に、シミュレーションモデルでの訓練を積んだり、ハンズオンに数多く参加され、様々なモデルで経験を積むことが上達への近道になると思います。IFNE主催ハンズオンにも、日本からの参加者がもっと増えてくれることを期待しています。
KEZLEXは、より安全・正確・迅速・低侵襲な手術を支援するツールです。人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現するために、過去25年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の医師と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。現在では世界各国で利用されており、日本国内の脳神経外科領域では、日本神経内視鏡学会の認定医試験等で採用されています。
ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
立体精密医療模型「KEZLEX(ケズレックス)」および赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)(※注4)の 開発、製造、販売を行っております。テクノロジーによって「世界にまだない、選択肢をつくる。」ことを目指しています。
※注4:当社が製造している乳幼児の頭部頭蓋骨矯正ヘルメット
「Qurum(クルム)」 医療機器承認番号:30300BZX00028000
「Aimet(アイメット)」医療機器承認番号:30100BZX00022000
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設⽴:2018年5⽉
■代表取締役CEO:⼤野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース⼀覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445
・本リリースに関するお問い合わせ・ご質問はこちら
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー 社長室 柳本 瑞穂
TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp
それぞれのハンズオンには、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本など、世界各国から多くの脳神経外科医が集まりました。
シンガポールでのIFNE 10th World Congress of Neuroendoscopy会期中は様々なワークショップが行われ、世界的に高名な講師陣が講義、ビデオプレゼンテーション、解剖モデルを使用したライブデモンストレーション等を行いました。またその中でKEXLEXの脳室内モデルとミニトマトを組み合わせたモデルを用いたハンズオンセミナーが行われました。50名を超える世界各国の脳神経外科医がトレーニングを受講し、日本から4名の医師が講師をされました。史上初めて(※注3)、国際的な脳神経外科の学会にて日本製の医療模型がハンズオンコースに大々的に使われました。
2月のナポリでは、昨年好評だったミニトマトモデルに加え、経鼻内視鏡内頚動脈損傷モデルが世界で初めて(※注3)IFNEの場でデビューを飾りました。また、当社の第三脳室底開窓術用モデルを用いてハンズオントレーニングを実施頂きました、慶應義塾大学 脳神経外科の三輪先生がIFNE2024ハンズオンでベストトレイナーアワードを受賞されました。
2023年2月に開催された「IFNE-JSNE-GLEN-NESI-CSNE Hands on Workshop on CEREBRAL,VENTRICULAR AND SKULL BASE NEUROENDOSCOPY」で名古屋大学 脳神経外科の竹内先生がベストトレイナーアワードを受賞されたことに続き、日本の医師が二年連続で受賞したこととなります。当社は日本発の医療模型開発・製造メーカーとして栄誉を感じるとともに、三輪先生を心から祝福いたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000046445.html
ベストトレイナーアワード受賞について:
慶應義塾大学医学部脳神経外科 専任講師・病棟医長 三輪 点 先生よりコメント
今回ベストトレイナー賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。私のブースは第三脳室底開窓術(ETV)用モデルを使用しての実習でしたが、受講者がモデルのリアリティさに驚いていたとともに、ETVだけでは物足りず第4脳室や対側側脳室へのアプローチなど自ら積極的に行い、盛り上がっていたのが印象的でした。またこのモデルに黒豆を留置し、腫瘍の生検・摘出のトレーニングを行い、これも大好評でした。3日間の実習で毎日ブースを訪れてくれた受講生もおり、日々上達していく姿を目の当たりにできて、教育の楽しさが実感できました。今回の受賞を励みに、さらなるモデルの改良、開発に携わっていければと思います。
ハンズオンセミナーで利用された製品■経鼻内視鏡内頚動脈損傷(ICAIモデル) 等倍サイズの内頚動脈損傷時の応急処置のモデル。日米医師監修の元、下垂体アプローチ中に、内頚動脈を損傷したことを想定し、血が吹き出す点を再現。国内では、日本鼻科学会学術集会のアドバンスコースハンズオン等にてご用命いただいています。 製品ページ:https://www.kezlex.com/products/skull/a43/
■第三脳室底開窓術用
等倍サイズの第三脳室底開窓術トレーニング用モデル。医師監修の元、膜を破る感触をリアルに再現。頭蓋骨と、軟素材で脳室内を精緻に再現された脳の間に水を注ぐ事で、頭部の穴から内視鏡を入れ、脳室内を通り第三脳室底を開窓すると水が抜ける一連の開窓術トレーニングが可能です。国内では、日本神経内視鏡学会の認定講習会等でご用命いただいています。
製品ページ:https://www.kezlex.com/products/skull/a38/
※注1:IFNE(国際神経内視鏡連盟)について
国際レベルでの神経内視鏡検査の進歩に貢献することを目的に、神経内視鏡手術を実践する先駆的な神経外科医によって設立された連盟です。 神経内視鏡外科医のために、高水準のトレーニングの促進や、神経内視鏡手術のガイドラインとグッドプラクティスの適応、開発などに取り組んでいます。
※注2:今回のハンズオンはIFNEに所属する各国・各地域の内視鏡学会の支援で成立しています
JSNE:Japanese Society of Neuroendoscopy (日本神経内視鏡学会)
GLEN:Grupo Latinoamericano de Estudios en Neuroendoscopia(ラテンアメリカ神経内視鏡研究会)
NESI:Neuroendoscopy Society-India(インド神経内視鏡学会)
CSNE:Chinese Society for Neuroendoscopy (中国神経内視鏡学会)
※注3:2023年11月/2024年2月 IFNEおよび当社調べ
シンガポールおよびナポリに日本から参加された講師先生の声■新潟医療センター 脳神経外科 西山健一先生
【認定資格・所属学会】
・新潟市西区自治協議会委員
・日本脳神経外科学会専門医
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・日本小児神経外科学会(評議員)
・International Federation of Neuroendoscopy (Executive Board, Vice-President) 副理事長
・World Neurosurgery (Section editor)
●IFNEの意義
神経内視鏡手術に関わる世界中の医師が集い、その知識や技術を共有することで、この比較的新しい分野の発展に寄与すること。「共同研究の展開」、「途上国への教育・啓蒙」、何よりも「理念を一にする仲間が集う倶楽部」のような楽しさがあります。海外ではIFNE familyと呼んでいる方もいらっしゃいます。
●IFNEハンズオンの意義
世界の高名な教授陣から、face to faceで技術の秘訣や学会では話されないような知識が得られることです。モデルや動物を用いて手術の実際に近い臨場感で学べることも、IFNEハンズオンの利点です。開催地によってはcadaverを用いても行われます。
■千葉県済生会習志野病院 副院長 脳神経外科 村井尚之先生
【認定資格・所属学会】
・日本脳神経外科学会 専門医・指導医
・日本神経内視鏡学会 評議員・技術認定
・日本正常圧水頭症学会 理事
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義
世界のbig nameや若手医師とつながることができます。世界には日本にない良いものもありますし、日本ではありふれたものが世界ではないこともあります。日本で成功しているものを、世界に広げるのは大切な社会貢献です。脳室または脳実質のハンズオンはcadaverではうまくできませんので、モデルの良し悪しがハンズオンの質を決めると言ってよいでしょう。日本ほどハンズオンを組織的に開催しノウハウを積み上げている国はあまりありませんので、日本からもっと積極的に参加すべきだと考えています。
●シンガポールでのIFNE主催ハンズオンの感想
僕は脳内血腫を担当していたのですが、海外の若手の先生の熱意に圧倒されました。透明シースなどは、誰もが欲しがっている器材ですので、早く輸出してほしいものです。
●日本と世界の脳神経外科医に対するメッセージ
ハンズオンに積極的に参加しましょう。日常臨床や普段のトレーニングに生かせるヒントがたくさんあります。
■名古屋大学 脳神経外科 病院講師 竹内和人先生
【認定資格・所属学会】
・脳神経外科専門医、指導医
・経内視鏡技術認定医
・日本内分泌学会内分泌代謝内科(脳神経外科)専門医
・日本脳神経外科学会
・日本間脳下垂体腫瘍学会
・日本内分泌学会
・日本神経内視鏡学会
・日本頭蓋底腫瘍学会
・日本脳腫瘍の外科学会
・脳神経外科手術と機器学会
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義、ハンズオンの感想、脳神経外科医に対するメッセージ
日本では概ね一様のシステムで医療が行われていることから、講師・受講者ともに同じ方向をみて教育していくことが可能です。一方で、IFNEハンズオンでは世界各国からさまざまなバックグラウンドを持って参加します。使用可能な内視鏡システム、シリンダー、手術機器がそれぞれで大きく異なり、直接自国で実施することが難しいことも多いです。受講者・講師でどのようにその国に適応していくのか考えるという日本のハンズオンではあり得ないタスクが課せられます。これは意外と勉強になります。
今回参加したハンズオンコースではシリンダー手術講師を担当いたしました。ナポリ・ハンズオンコースと同様のトマトモデルを使用しましたが、ナポリと違い短時間で多くの受講者を指導する必要があったため省略した形での指導でした。トマトモデルのトマト交換の簡便さによってなんとか乗り切ることができました。
これまで種々の海外ハンズオンコースに参加させていただきましたが、日本の神経内視鏡教育システムは世界一発展していると毎回実感します。内視鏡下脳腫瘍手術などの新たなハンズオンを導入し、このアドバンテージを維持、ゆくゆくは日本の教育システムを輸出していけると良いのではないかと考えております。
■慶應義塾大学医学部脳神経外科 専任講師・病棟医長 三輪 点 先生
【認定資格・所属学会】
・ 日本脳神経外科学会・専門医
・ 日本神経内視鏡学会技術認定医・評議員
・ 日本小児神経外科学会認定医・評議員
・ 日本脳神経外科コングレス
・ 日本小児科学会
・ 日本脳卒中学会(専門医、指導医)
・ 日本頭蓋底外科学会
・ 日本小児血液がん学会
・ 日本脳腫瘍の外科学会
・ 日本脳腫瘍学会
・ 脳神経外科手術と機器学会
・ 日本整容脳神経外科学会
・ 日本水頭症脳脊髄液学会
・ Craniosynostosis研究会
・ 東京脳腫瘍治療懇話会
●IFNEとIFNE主催ハンズオンの意義
IFNE: 神経内視鏡手術における技術や知識の共有、教育、発展に、国籍や途上国関係なく寄与していくことだと思います。
IFNE主催ハンズオン:各種内視鏡や日本では使用できない機器を用いることができる点、様々なシミュレーションモデル、生きている動物モデルなどを使用し、実際の手術に近いトレーニングができる点、またそれらを世界の重鎮の先生方からマンツーマンで直接学べる、大変有意義なハンズオンであると思います。
●IFNE主催ハンズオンの感想
シンガポールで私が担当した脳室モデルのブースでは、日本から持参していただいた軟性鏡と透明シースを使用しました。実は軟性鏡や透明シースを使用したことがある受講生はほとんどいなく、持ち方や動かし方など一からの指導になりましたが、皆様興味深く楽しそうに操作され、ETVまでなんとか完遂されて笑顔が見られたのが印象的でした。質問も多く、こちらからも各国の内視鏡事情もお伺いすることもできたりと、有意義なハンズオンができたかと思います。
●日本と世界の脳神経外科医に対するメッセージ
神経内視鏡下の脳室内手術は症例数が少ないため、実際の人間でトレーニングを積むことは困難な場合があると思います。そのような際に、シミュレーションモデルでの訓練を積んだり、ハンズオンに数多く参加され、様々なモデルで経験を積むことが上達への近道になると思います。IFNE主催ハンズオンにも、日本からの参加者がもっと増えてくれることを期待しています。
KEZLEX(ケズレックス)について
KEZLEXは、より安全・正確・迅速・低侵襲な手術を支援するツールです。人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現するために、過去25年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の医師と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。現在では世界各国で利用されており、日本国内の脳神経外科領域では、日本神経内視鏡学会の認定医試験等で採用されています。
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて
ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
立体精密医療模型「KEZLEX(ケズレックス)」および赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)(※注4)の 開発、製造、販売を行っております。テクノロジーによって「世界にまだない、選択肢をつくる。」ことを目指しています。
※注4:当社が製造している乳幼児の頭部頭蓋骨矯正ヘルメット
「Qurum(クルム)」 医療機器承認番号:30300BZX00028000
「Aimet(アイメット)」医療機器承認番号:30100BZX00022000
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設⽴:2018年5⽉
■代表取締役CEO:⼤野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース⼀覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445
・本リリースに関するお問い合わせ・ご質問はこちら
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー 社長室 柳本 瑞穂
TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp