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【プレスリリース】ジャパン・メディカル・カンパニー社製の精密立体医療模型「KEZLEX」の新モデル開発に関する論文が英文学術誌に発表
2024.10.23
ジャパン・メディカル・カンパニー社が開発製造する精密立体医療模型「KEZLEX」の新モデルの開発についての論文が英文学術誌「Journal of Clinical Neuroscience」に掲載
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は30年来、脳神経外科や耳鼻咽喉科、頭頸部外科などの先生方のニーズに合わせ精密立体医療模型「KEZLEX」の開発・改良を重ねてきています。この度、新たに頭蓋頚椎移行部の骨モデルを開発し、開発に関する論文を共同開発者の日本大学病院副院長、日本大学医学部脳神経外科学系神経外科学分野 診療教授の大谷直樹先生が執筆されました。オープンアクセスの学術誌となりますのでどなたでも原文を参照いただけます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0967586824003680 頭蓋頚椎移行部の骨モデル 環椎後頭関節の可動性とVAの走行を再現(ドリリング前) 舌下神経管開放→VA転位→C1 condyleとlateral mass骨削→頚静脈結節切除(ドリリング手順)
日本大学病院 副院長 大谷直樹 先生
略歴
1993年 防衛医科大学校 卒
2000年 防衛医科大学校医学研究科(脳神経外科学講座)
2003年 チューリッヒ大学病院脳神経外科(clinical fellowship)
2005年 独立行政法人国立病院機構災害医療センター脳神経外科
2009年 防衛医科大学校脳神経外科 助教
2012年 防衛医科大学校脳神経外科 講師
2020年 日本大学医学部脳神経外科学 准教授
2021年 日本大学医学部脳神経外科学 診療教授
2023年 日本大学病院 副院長 ~現在に至る
Modified Colored Three-Dimensional Posterior and Temporal Cranial Fossa Model with Mobility of the Joint Between C1論文の意義と新モデル開発による人材育成の未来
論文がもたらす医療・医学の発展への貢献は、関連した分野に対し有益な情報を残すことであり、これまでも先達の先生方が様々に脳外科医の卒後教育に尽力され、人材育成に有用な教材を研究開発されてきた歴史からも明らかです。ジャパン・メディカル・カンパニー社が約30年近くにわたり脳外科医と共に精密医療模型(KEZLEX)によって教育・人材育成に寄与されていることは、外科医に必要な「初期段階からの実践」が難しい分野においての貢献は計り知れません。
頭蓋底病変への直達手術は脳神経外科手術の中でも困難を極める領域であり容易に技術の習得ができる分野ではないため、技術を習得したうえで安全かつ的確に手術をすすめるためには段階的な技術トレーニングが必須です。2024年度に開催したNeurosurgery hands-on workshop TOKYO 2024では、3月にご逝去された福島孝徳教授が考案した“側頭骨モデルC15タイプ”を使用し、多くの若手脳外科医がトレーニングを行いました。医学の発展に必要な技術教育は、臨床医学の進歩同様に学術的な研究や論文によって実践に昇華し、次世代へ引き継がれていくことになります。
今回、頭蓋底部近傍の解剖構造と手術到達法の理解をより向上するべく新たに開発した頭蓋頚椎移行部の骨モデルは、より生理学的な人体構造に類似しています。この新3Dモデルを評してジャパン・メディカル・カンパニー社大野秀則会長から「2007年のハンズオンで、ゲストとして招かれた大畑建治先生(大阪市大名誉教授)が頭蓋骨に紐で頸椎をブラリと繋げて縛った模型を持参されたのを思い出した」との感想のとおり、それを具現化したのが今回のモデルと言えます。大畑先生とは、白衣でお会いする時間より酒の席でご一緒する時間の方が長いような気がしないでもないですが、弟子を自負する私が「頸椎をブラリと繋げて縛った模型」を形にできたことを誇りに思います。
これから頭蓋底手術を身に付けようとする若手脳外科医にとって本骨モデルを使用した骨削トレーニングは、頭蓋底技術習得のラーニングカーブの向上に大いに役立つことが期待されます。新3D骨モデルは、頭蓋頚椎移行部における後頭骨と環椎との関節面に可動性を加えたモデルで、実際の手術環境に類似していますので解剖学的知識と手術操作を理解するには非常に有用です。さまざまな解剖学的な重要構造物を色分けし、硬膜や静脈洞以外に小脳テントも増設しており、各手術操作の意義、目的や方法を理解することの一助になると思われます。
教科書だけでは理解できない3D教材としてまさに適材の解剖モデルです。本領域に興味をもち取り組む若手脳外科医の頭蓋底外科の技術習得トレーニング環境がより向上することを期待します。
KEZLEXについて
当社が開発・製造・販売する精密医療模型(KEZLEX)は人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現しています。過去25年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。医師の経験と3Dプリンティングをベースにする当社のモノづくりのノウハウが組み合わされたモデルです。国内外のハンズオンセミナーや、術前・術野でのシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど、世界50ヵ国以上での導入経験を有しています。
https://www.kezlex.com/
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は30年来、脳神経外科や耳鼻咽喉科、頭頸部外科などの先生方のニーズに合わせ精密立体医療模型「KEZLEX」の開発・改良を重ねてきています。この度、新たに頭蓋頚椎移行部の骨モデルを開発し、開発に関する論文を共同開発者の日本大学病院副院長、日本大学医学部脳神経外科学系神経外科学分野 診療教授の大谷直樹先生が執筆されました。オープンアクセスの学術誌となりますのでどなたでも原文を参照いただけます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0967586824003680 頭蓋頚椎移行部の骨モデル 環椎後頭関節の可動性とVAの走行を再現(ドリリング前) 舌下神経管開放→VA転位→C1 condyleとlateral mass骨削→頚静脈結節切除(ドリリング手順)
論文掲載の意義と新モデル開発による人材育成の未来について大谷先生よりコメント
略歴
1993年 防衛医科大学校 卒
2000年 防衛医科大学校医学研究科(脳神経外科学講座)
2003年 チューリッヒ大学病院脳神経外科(clinical fellowship)
2005年 独立行政法人国立病院機構災害医療センター脳神経外科
2009年 防衛医科大学校脳神経外科 助教
2012年 防衛医科大学校脳神経外科 講師
2020年 日本大学医学部脳神経外科学 准教授
2021年 日本大学医学部脳神経外科学 診療教授
2023年 日本大学病院 副院長 ~現在に至る
Modified Colored Three-Dimensional Posterior and Temporal Cranial Fossa Model with Mobility of the Joint Between C1論文の意義と新モデル開発による人材育成の未来
論文がもたらす医療・医学の発展への貢献は、関連した分野に対し有益な情報を残すことであり、これまでも先達の先生方が様々に脳外科医の卒後教育に尽力され、人材育成に有用な教材を研究開発されてきた歴史からも明らかです。ジャパン・メディカル・カンパニー社が約30年近くにわたり脳外科医と共に精密医療模型(KEZLEX)によって教育・人材育成に寄与されていることは、外科医に必要な「初期段階からの実践」が難しい分野においての貢献は計り知れません。
頭蓋底病変への直達手術は脳神経外科手術の中でも困難を極める領域であり容易に技術の習得ができる分野ではないため、技術を習得したうえで安全かつ的確に手術をすすめるためには段階的な技術トレーニングが必須です。2024年度に開催したNeurosurgery hands-on workshop TOKYO 2024では、3月にご逝去された福島孝徳教授が考案した“側頭骨モデルC15タイプ”を使用し、多くの若手脳外科医がトレーニングを行いました。医学の発展に必要な技術教育は、臨床医学の進歩同様に学術的な研究や論文によって実践に昇華し、次世代へ引き継がれていくことになります。
今回、頭蓋底部近傍の解剖構造と手術到達法の理解をより向上するべく新たに開発した頭蓋頚椎移行部の骨モデルは、より生理学的な人体構造に類似しています。この新3Dモデルを評してジャパン・メディカル・カンパニー社大野秀則会長から「2007年のハンズオンで、ゲストとして招かれた大畑建治先生(大阪市大名誉教授)が頭蓋骨に紐で頸椎をブラリと繋げて縛った模型を持参されたのを思い出した」との感想のとおり、それを具現化したのが今回のモデルと言えます。大畑先生とは、白衣でお会いする時間より酒の席でご一緒する時間の方が長いような気がしないでもないですが、弟子を自負する私が「頸椎をブラリと繋げて縛った模型」を形にできたことを誇りに思います。
これから頭蓋底手術を身に付けようとする若手脳外科医にとって本骨モデルを使用した骨削トレーニングは、頭蓋底技術習得のラーニングカーブの向上に大いに役立つことが期待されます。新3D骨モデルは、頭蓋頚椎移行部における後頭骨と環椎との関節面に可動性を加えたモデルで、実際の手術環境に類似していますので解剖学的知識と手術操作を理解するには非常に有用です。さまざまな解剖学的な重要構造物を色分けし、硬膜や静脈洞以外に小脳テントも増設しており、各手術操作の意義、目的や方法を理解することの一助になると思われます。
教科書だけでは理解できない3D教材としてまさに適材の解剖モデルです。本領域に興味をもち取り組む若手脳外科医の頭蓋底外科の技術習得トレーニング環境がより向上することを期待します。
KEZLEXについて
当社が開発・製造・販売する精密医療模型(KEZLEX)は人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現しています。過去25年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。医師の経験と3Dプリンティングをベースにする当社のモノづくりのノウハウが組み合わされたモデルです。国内外のハンズオンセミナーや、術前・術野でのシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど、世界50ヵ国以上での導入経験を有しています。
https://www.kezlex.com/