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【プレスリリース】ジャパン・メディカル・カンパニー社が「第5回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」を2024年12月22日に開催
2025.01.28
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:大野秀晃、以下「当社」)は、2024年12月22日(日)に「第5回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」をTKP東京駅大手町カンファレンスセンターにて開催いたしました。本研修会には日本を代表する小児医療分野の専門医が多数参加し、頭蓋変形の診断および治療に関する知見を共有。乳児期における頭蓋形状の適正な診断と治療法の標準化に向け、重要かつ活発な議論が行われました。
本研修会は、乳児の頭部形状における「病的頭蓋変形」および「位置的頭蓋変形」の適正な鑑別診断と位置的頭蓋変形に対する適正な頭蓋矯正治療を普及させ、医療提供体制の標準化を目指して開催されました。第5回を迎えた今回は、小児医療に携わる全国の医師やコメディカルスタッフが多数参加し、乳児の頭蓋変形に対する包括的なアプローチについて議論を深める場となりました。
プログラムでは、病的頭蓋変形と位置的頭蓋変形の発症メカニズムや治療効果に関する最新エビデンスが紹介され、実際の治療プロセスを基にした難渋例の分析やその克服に向けたアプローチが共有されました。また、ヘルメット治療の具体的な事例を通じて、その有効性に加え、現場で直面する課題や改善点についての活発な意見交換が行われました。特に、診断や治療の統一的な基準を確立する重要性が改めて認識されるとともに、医師間のネットワークを強化する取り組みの意義が再確認されました。 筆頭講師
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児脳神経外科教授 五味玲先生
自治医科大学附属さいたま医療センター 副センター長 周産期センター長 小児科・周産期科教授 細野茂春先生
ベーシックコース講師
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児脳神経外科臨床助教 小熊啓文先生
自治医科大学附属さいたま医療センター 新生児科助教 中張惇子先生
アドバンスコース司会
名古屋大学大学院医学系研究科 小児科教授 高橋義行先生
あいち小児保健総合医療センター 脳神経外科部長 保健センター長 加藤美穂子先生
■ 研修会概要
本研修会には、全国の30を超える医療機関から70名以上の医師やコメディカルスタッフが参加し、盛況のうちに終了いたしました。脳神経外科、小児科・新生児科、形成外科など様々な診療科の第一線にいる医師が中心となり、それぞれの現場で培った知識や経験を共有しながら、活発な意見交換が行われました。特に、位置的頭蓋変形と病的頭蓋変形の鑑別診断や、ヘルメット治療の適応基準に関するディスカッションでは、最新のエビデンスを基にした有意義な議論が展開されました。
研修会を通じて、診断や治療における統一的な基準の必要性が改めて確認されるとともに、医師同士のネットワークがさらに強化される場となりました。この取り組みは、地域間の医療格差を縮小し、乳児医療の均てん化を促進する重要な基盤を築くものとなりました。今回の研修会で得られた成果は、医療現場における課題解決の糸口となり、今後の治療体制の発展に大きな役割を果たすと期待されています。
■ 今後の取組
当社は、乳児の健康を支え、親御様に安心をお届けするため、適正な頭蓋健診とヘルメット治療の普及に向けた取り組みを継続してまいります。治療の質を向上させるだけでなく、医療従事者同士の連携を強化することで、地域や医療機関間の格差を解消し、すべての乳児が平等に質の高い医療を受けられる環境を目指しております。
また、医療現場からの声に真摯に耳を傾け、新たな知見や課題を柔軟に取り入れながら、より信頼性の高い製品やサービスを提供してまいります。本研修会をはじめとする継続的な取り組みを通じて、乳児期における頭部形状ケアに関する正しい情報を広く発信し、親御様や医療従事者を全力でサポートいたします。
未来の医療を支える一助となるよう、研修会の開催や製品開発を通じて、安心・安全な治療環境の実現に全力を尽くしてまいります。
■ 過去に開催した研修会の様子
第1回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2022年9月18日開催)
第2回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2023年4月8日開催)
第3回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2023年12月17日開催)
第4回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2024年6月2日開催)
研修会講師・司会よりコメント 自治医科大学とちぎ子ども医療センター
小児脳神経外科教授
五味玲先生
副センター長
周産期センター長
小児科・周産期科教授
細野茂春先生
小児科学教授
名古屋大学医学部附属病院副病院長
日本小児科学会理事
高橋義行先生
脳神経外科部長
保健センター長
加藤美穂子先生
順天堂大学産婦人科学講座
名誉教授・客員教授
竹田省先生
理事長兼院長
名古屋大学名誉教授
若林俊彦先生
本研修会は、乳児の頭部形状における「病的頭蓋変形」および「位置的頭蓋変形」の適正な鑑別診断と位置的頭蓋変形に対する適正な頭蓋矯正治療を普及させ、医療提供体制の標準化を目指して開催されました。第5回を迎えた今回は、小児医療に携わる全国の医師やコメディカルスタッフが多数参加し、乳児の頭蓋変形に対する包括的なアプローチについて議論を深める場となりました。
プログラムでは、病的頭蓋変形と位置的頭蓋変形の発症メカニズムや治療効果に関する最新エビデンスが紹介され、実際の治療プロセスを基にした難渋例の分析やその克服に向けたアプローチが共有されました。また、ヘルメット治療の具体的な事例を通じて、その有効性に加え、現場で直面する課題や改善点についての活発な意見交換が行われました。特に、診断や治療の統一的な基準を確立する重要性が改めて認識されるとともに、医師間のネットワークを強化する取り組みの意義が再確認されました。 筆頭講師
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児脳神経外科教授 五味玲先生
自治医科大学附属さいたま医療センター 副センター長 周産期センター長 小児科・周産期科教授 細野茂春先生
ベーシックコース講師
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児脳神経外科臨床助教 小熊啓文先生
自治医科大学附属さいたま医療センター 新生児科助教 中張惇子先生
アドバンスコース司会
名古屋大学大学院医学系研究科 小児科教授 高橋義行先生
あいち小児保健総合医療センター 脳神経外科部長 保健センター長 加藤美穂子先生
■ 研修会概要
本研修会には、全国の30を超える医療機関から70名以上の医師やコメディカルスタッフが参加し、盛況のうちに終了いたしました。脳神経外科、小児科・新生児科、形成外科など様々な診療科の第一線にいる医師が中心となり、それぞれの現場で培った知識や経験を共有しながら、活発な意見交換が行われました。特に、位置的頭蓋変形と病的頭蓋変形の鑑別診断や、ヘルメット治療の適応基準に関するディスカッションでは、最新のエビデンスを基にした有意義な議論が展開されました。
研修会を通じて、診断や治療における統一的な基準の必要性が改めて確認されるとともに、医師同士のネットワークがさらに強化される場となりました。この取り組みは、地域間の医療格差を縮小し、乳児医療の均てん化を促進する重要な基盤を築くものとなりました。今回の研修会で得られた成果は、医療現場における課題解決の糸口となり、今後の治療体制の発展に大きな役割を果たすと期待されています。
■ 今後の取組
当社は、乳児の健康を支え、親御様に安心をお届けするため、適正な頭蓋健診とヘルメット治療の普及に向けた取り組みを継続してまいります。治療の質を向上させるだけでなく、医療従事者同士の連携を強化することで、地域や医療機関間の格差を解消し、すべての乳児が平等に質の高い医療を受けられる環境を目指しております。
また、医療現場からの声に真摯に耳を傾け、新たな知見や課題を柔軟に取り入れながら、より信頼性の高い製品やサービスを提供してまいります。本研修会をはじめとする継続的な取り組みを通じて、乳児期における頭部形状ケアに関する正しい情報を広く発信し、親御様や医療従事者を全力でサポートいたします。
未来の医療を支える一助となるよう、研修会の開催や製品開発を通じて、安心・安全な治療環境の実現に全力を尽くしてまいります。
■ 過去に開催した研修会の様子
第1回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2022年9月18日開催)
第2回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2023年4月8日開催)
第3回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2023年12月17日開催)
第4回 位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会(2024年6月2日開催)
研修会講師・司会よりコメント 自治医科大学とちぎ子ども医療センター
小児脳神経外科教授
五味玲先生
頭のかたちの変形(位置的頭蓋変形)に対するヘルメット矯正治療の社会的認知度が上がり、ヘルメット業者も治療医療機関も増加しています。この治療にあたっては、頭蓋縫合早期癒合症との鑑別診断や適正なヘルメット矯正治療方法の理解が必須です。われわれは治療の質を担保するために、導入予定機関を対象に研修会を開催してきており、今回第5回目のベーシックコースを行いました。たとえ経験豊富な高名な医師であっても受講を必須としており、多数の先生にご参加いただきました。
導入済みの機関に対しても、ヘルメットの治療過程での問題や疑問を解消するために、業者からの新規情報の提供や、各医療機関の治療経験や情報を共有するためのアドバンスコースを開催しました。脳神経外科、小児科、形成外科、小児外科、産婦人科など多くの診療科の医師とコメディカルスタッフが参加しました。診断治療困難例の紹介の他にも、転居に伴う問題の呈示や共同研究の提案など、盛りだくさんな内容で、重要かつ貴重な機会となりました。
自治医科大学附属さいたま医療センター導入済みの機関に対しても、ヘルメットの治療過程での問題や疑問を解消するために、業者からの新規情報の提供や、各医療機関の治療経験や情報を共有するためのアドバンスコースを開催しました。脳神経外科、小児科、形成外科、小児外科、産婦人科など多くの診療科の医師とコメディカルスタッフが参加しました。診断治療困難例の紹介の他にも、転居に伴う問題の呈示や共同研究の提案など、盛りだくさんな内容で、重要かつ貴重な機会となりました。
副センター長
周産期センター長
小児科・周産期科教授
細野茂春先生
本研修会は位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会として行われており、ベーシックコースではヘルメット矯正療法に特化せず頭の形に対する総合的アプローチについて解説をしました。頭の形について悩んでいるご両親に寄り添い、通常の診療と同様に親の訴えを正しくくみ取って診察する必要があること強調されました。また、頭蓋縫合早期癒合症を除外診断したうえで月齢別・重症度別の位置的頭蓋変形治療に対するアプローチについて解説がありました。
位置的頭蓋変形を伴う児は神経学的異常を伴うことがあり、鑑別診断含めの小児科と小児外科系診療科との連携が必要であることが示されました。ヘルメット矯正療法導入についても具体的なアドバイスがなされ活発な議論が行われた研修会となりました。
名古屋大学大学院医学系研究科位置的頭蓋変形を伴う児は神経学的異常を伴うことがあり、鑑別診断含めの小児科と小児外科系診療科との連携が必要であることが示されました。ヘルメット矯正療法導入についても具体的なアドバイスがなされ活発な議論が行われた研修会となりました。
小児科学教授
名古屋大学医学部附属病院副病院長
日本小児科学会理事
高橋義行先生
第5回位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会に参加させていただきました。ベーシックコース、アドバンスコースともに活発な質疑が行われ、貴重な臨床経過の症例提示もあり有意義な研修会で、アドバンスコースの司会を担当させていただいた私自身が大変勉強になりました。
頭蓋変形の乳児に対して頭蓋縫合早期癒合症の早期発見・早期治療を実現し、術後ヘルメット治療の保険承認が望まれる状況を実感しました。
本研修会や学会活動を通じて、今後さらに適正なヘルメット治療体制の構築が全国で進むことを期待しております。
あいち小児保健医療総合センター頭蓋変形の乳児に対して頭蓋縫合早期癒合症の早期発見・早期治療を実現し、術後ヘルメット治療の保険承認が望まれる状況を実感しました。
本研修会や学会活動を通じて、今後さらに適正なヘルメット治療体制の構築が全国で進むことを期待しております。
脳神経外科部長
保健センター長
加藤美穂子先生
第5回ヘルメット適正治療研修会のアドバンスコースの司会を名古屋大学小児科教授 高橋義行先生とともに務めました。開催を重ねる毎に多岐にわたる報告が増え、今回も新たな気付きの連続でした。対象が乳児で、保護者は若い世代が多く、転勤の可能性があるという至極当然な状況で、自費診療ゆえの問題が提起されたり、視機能に留まらない視知覚との関連など、位置的頭蓋変形の問題点への視座が広がりました。
今回は工場視察の機会もいただきました。手作業でクッションをカットし、シェルに貼り付けていくそのスピードや正確さには目を見張るものがありました。製造工程を知ることで、クッションの取り扱いなどご家族への説明に説得力が増すような気がします。
これからヘルメット治療に取り組む先生はもとより、経験豊富な先生にも共有すべき情報が満載の研修会でした。本研修会が基礎的研修のみならず、経験共有の場、情報Updateの場としてよりActiveに開催されることを祈念します。
研修会を受講された医師の声 恩賜財団母子愛育会愛育研究所所長今回は工場視察の機会もいただきました。手作業でクッションをカットし、シェルに貼り付けていくそのスピードや正確さには目を見張るものがありました。製造工程を知ることで、クッションの取り扱いなどご家族への説明に説得力が増すような気がします。
これからヘルメット治療に取り組む先生はもとより、経験豊富な先生にも共有すべき情報が満載の研修会でした。本研修会が基礎的研修のみならず、経験共有の場、情報Updateの場としてよりActiveに開催されることを祈念します。
順天堂大学産婦人科学講座
名誉教授・客員教授
竹田省先生
今回、産婦人科医の立場として児頭変形に対して専門的な勉強をしてこなかったため研修会に参加しました。従来分娩時の児頭変形は、骨盤内に児頭が嵌入して生理的に起こる応形機能としてしかとらえておらず、お母さんには無責任にも「心配ないですよ。すぐに戻りますよ。」などと答えていました。しかし、中には病的な児頭変形や放置したために異常が残るタイプの変形もあることを知り、ショックを受けました。早期診断が重要ですぐに変形治療が必要な場合もあり、我々産婦人科医のみならず助産師や保健師も広く児頭変形の専門的知識を持ち、小児科医や脳外科医につなぐことが重要だと知りました。産婦人科や周産期関連の諸学会に持ち帰り、新たな研修や広報に努めたいと思っています。大変勉強になりました。
ナゴヤガーデンクリニック理事長兼院長
名古屋大学名誉教授
若林俊彦先生
当クリニックに「赤ちゃんの頭のかたち」外来を開設して以来、すでに2,500余名の乳幼児を診察し、500件程の頭蓋矯正ヘルメット治療を行ってきました。この度、第5回目となるヘルメット適正治療研修会ベーシックコースおよびアドバンスコースに初めて参加し、本治療に従事する先駆者の講演を拝聴し、医療従事者と意見交換をすることで、診療要点の確認ができたばかりでなく、本治療の魅力の再確認ができました。
各施設での本治療の試行錯誤から生まれる各種アイデアの提案、感動的な実話談、難渋した症例とその解決策、等々、今まで現場で悩んでいたことの対応策のヒントを収穫できました。頭の形を整えることは、整容的な意味合いばかりではなく、その後の日常生活に及ぼす様々な問題点の確認ができたことは、今後の診療現場に大変役に立つ内容でした。
当クリニックでも、患者さんやそのご両親並びにご家族に接する看護師や看護助手、運営事務などと共に、様々な対策を模索していますが、大切な子宝に熱い想いを寄せる人々に寄り添う医療ができるよう、今後もさらに精進すべきことを胸に、今日も赤ちゃんの頭に触れながら臨床現場で励んでいます。
各施設での本治療の試行錯誤から生まれる各種アイデアの提案、感動的な実話談、難渋した症例とその解決策、等々、今まで現場で悩んでいたことの対応策のヒントを収穫できました。頭の形を整えることは、整容的な意味合いばかりではなく、その後の日常生活に及ぼす様々な問題点の確認ができたことは、今後の診療現場に大変役に立つ内容でした。
当クリニックでも、患者さんやそのご両親並びにご家族に接する看護師や看護助手、運営事務などと共に、様々な対策を模索していますが、大切な子宝に熱い想いを寄せる人々に寄り添う医療ができるよう、今後もさらに精進すべきことを胸に、今日も赤ちゃんの頭に触れながら臨床現場で励んでいます。